特別企画


「新横浜ラーメン博物館レポート」







朝一からラー博に来るマニアなんて自分だけ・・・なんて思ってるマニアが多数(ぉ





ハイ!皆様大変ご無沙汰しておりました!約一年ぶりのラーメン館更新でございます





新春お年玉企画といたしまして、神奈川は新横浜にある「ラーメン博物館」に行ってまいりました

今回はそのレポートを皆様にお届けいたします

・・・・ええ、このラーメン館は「自分の身近にある、美味しい、思い入れのあるラーメン屋を

薀蓄を混ぜつつ自分語りをしちゃおう」
というスタンスがありまして

今回のコレはちょいとその趣旨から外れてしまうんですが

一年以上もこっちを更新してなかったし、折角ラー博行ってきたんだからって事で

特別企画としてアップする次第となりました。









行っておいてアレなんですが、ただラーメン食べるだけでしたらラー博行く必要は無いと思ってます

近年では美味しいラーメン屋なんて、ちょいと繁華街行けば何処にでもあるものですし

わざわざその為に遠出して、入場料まで払って通う必要は無いはずです

ここは一種のアミューズメントパークでして、館内は全て昭和30年代のレトロなセットが組まれていまして

それらの年代の人はノスタルジックな思いを馳せ、若年層はそういった古い異世界を楽しむ事が出来ます

あと「博物館」と名乗るからには当然の如く、ラーメンに関する様々な知識を勉強することも出来ます

要するに、よくよく考えてみるとここで「ラーメンを食べる」っていう意義はあんまり無いんですよね

地元民がゴールドパスで通うならまだしも、そうでない人は一度見物に来ればまぁそれで十分かと。

とかなんとか言っちゃって、自分コレでラー博3度目だったりしちゃうんですが(笑)。










ラー博は大きく分けて「一階の展示コーナー、お土産コーナー」と「地下のラーメンフロア」という具合に構成されてます



来場者はまずこの一階の展示、お土産コーナーに目を通すことになります







製粉・製麺技術の紹介コーナーです

殆どのラーメン屋が製麺所から麺を仕入れている以上、製麺過程を紹介するのは

オートメーション化された機械工程を提示するのは当然のことなんですが

折角なんだから手打ち麺の実演・体験コーナーとか作って欲しいですネェ・・・

手打ち麺を食べさせてくれる所が本当に少ないので、その文化を絶やさぬ様

もっともっと世間的に注目される為、是非ラー博でも取り扱って欲しいところです














こちらはカン水の実物です

ラーメンがうどん等の麺類と違う点にカンスイが入ってるって事は、まぁ殆どの人が知っているとは思いますが

実物を見たって事がある人は少ないかと思います

ラーメンのあの黄色もカンスイが由来になってるわけですが

昔はあの黄色がカンスイではなく卵によるものだと勘違いしていたことがありました

ただ最近では製麺機に麺生地がくっつかぬよう植物油を塗り、その彩色を整えるため

あえて着色しているものもあるそうです。ふ〜ん









こちらは麺の種類を展示してました

写真じゃ分かりにくいですが、細麺、太麺、平打、縮れと色々展示されてましたが

遠目に見りゃメロンパンが並べてある位にしか見えません(ぉ












続いてお土産コーナー











家庭調理用のご当地ラーメンとか色々販売してたんですが

どっちかってと自分はこっちの調理器具が欲しかったです(笑)。

あ゛〜〜!この網で茹で上げた麺をチャッチャッって湯切りしたいッ!!!

この小さな玉杓子でドンブリにタレを入れたいッ!!!!!(ぉ


でも買ったところでぜっっっっっっっったいに使うことが無いので自重








欲しかった物第二弾

このいかにもって感じな「ラーメン用ドンブリ&レンゲ」が凄い欲しかったです

これなら家庭でも十分使用する機会があるんですが

ただ家庭のラーメンとお店のラーメンは基本的に別物と考えてますし

家庭ラーメンをプロ仕様の食器で食べても・・・って予想がついたのでこれも大人の判断で自重。














さて、いよいよ地下のラーメンフロアに侵入します






この写真は2階から1階を見た俯瞰

上述のように、ラーメンフロアは昭和30年代の街並みを再現した薄汚いレトロな作りになってまして

ラーメン屋そのものよりもその雰囲気を醸し出すセットのほうが多い位で

そのせいかどうか、圧倒的に狭い(ぉ

(まぁ多分、そのセットの中に店の厨房やら事務所やらがあるんでしょうが)






1階からの様子はこんな感じ




写真失敗すんません(ぇ






館内にはラーメン屋のほかに、よりレトロさをアピールするためのお店があり

揚げパンや、射的、型抜き、駄菓子等を売ってたりしてます


そのなかで異色だったのがコレ





レトロとは何の関係も無いイロモノ商品(ぉ

ラーメン食った後にこんなおお油っこいモン食えるかッ!

(でもネタ的には食っておけば良かったです)






さて、いよいよラーメン屋襲撃にかかりたいと思います

現在のラー博では8店舗のラーメン屋が存在し、来たからには全店制覇したいというのが人情というもの

そのうち一店はこのラーメン館でも採り上げてる地元「春木屋」なので

実質7店を試したい、ということになります

・・・ええ、要するにラーメン7杯食えって事です(ぉ

まぁ冗談ですが、目標は5店制覇ってとこでしょうか?

以前大勝軒で大盛りを注文した所、5玉もの超特盛りが来てしまったことがありまして

それを目を回しながらも何とか完食しきった記録を持つ身として、その目安という事で

五軒まで頑張ってみよう、って事です。

ってな事を考えてたら、なんか今のラー博じゃ全店で「ミニラーメン」ってのを用意してて

ハーフサイズで食べ歩ける配慮がされてるみたいです。

って事で予定変更。目標全店制覇!



まず最初に向かったのが「支那そばや」

和風しょうゆ味の店みたいですね。








・・・・ええ、なんか30分待ちとか言われちゃいました(涙

仕方が無いので行列の最後尾に着く事に。

待っている間はやることが無いので、昭和の街並みとやらをじっくり細部まで観察してました

よく見てみるとかなり細部まで作りこんであるんですよね。雰囲気出てます

道が狭いのでいろんな人とすれ違うのですが、とりあえず安ホスト君とゴスロリ女は帰れ(ぇ


30分後、店の前近くまで着たら食券を買います(全店共通ですね)

なんかどれも1000円以上する価格です。バブリーだなぁ・・・

ロイヤリティーとられてるのか、はたまた素で高価なのか、どっちかなんでしょうが

どの店でも一番安いベースのラーメンでも1000円近くするんですよね。春木屋が可愛く見えてきた(滅




とにかく入店。予定通りミニラーメンを注文しました



あ なんかコレ、ショボーンな感じです

ミニラーメンって、本当にミニです。小さいです。写真映えしませんネェ。

量も本当に少なく、熱々じゃなかったら2〜3分で完食しちゃいそうな位ですよコレ

でもわざわざミニを頼んでおいて「少ねぇっ!」って文句つけるって、どんだけ(ry

ハイ。本題入ります

お味の方なんですが、もう見たまんまの和風さっぱりしょうゆ味で、ある意味それ以上特に言うことがありません(ぇ

とりわけ特筆すべき変わった特徴は無いのですが、麺、スープ共に正に王道を行く味でした

とにかくスープ全部飲めるって時点で、自分の中でかなり高評価ってことになりそうです

この店が近場にあれば、多分通う店の候補になるでしょう





ただネェ・・・ラーメンは確かに美味しかったんですが、この手のお店ってのがチト好きになれませんです

この「支那そばや」って、「佐野 実」って人が店主の様ですが

自分の事を「食材の鬼」とか「ご当人ラーメンのパイオニア」とか評しちゃってたり

チャーシューやメンマ等がいちいち「佐野実謹製」とか書いてあったり、もう完全に芸術家気取り

自己陶酔度だけならランカークラスですね。まぁ確かにラーメンも美味しかったですが。

因みにコレは店内にあったんですが↓




トッピングにショウロンポウ風ワンタンってのがあるんですが

その名も「白式部」。高々ワンタン如きにご大層な名前付けおってからに・・・



(少しフォロー。こういった自己アピールは商売やってる以上一つの戦略として当然のようにある訳だし
 自分をカリスマ化して客寄せを行ったって、ビジネスなんだから別に構わないといえば構わないです
 もしかしたらこの佐野って人もマスコミに踊らされちゃった可愛そうな人なのかもしれません
 でも少なくともそれを許容しちゃってる以上弁解の余地は無い)









続いて行くは、札幌にある味噌ラーメン専門店「けやき」

・・・1時間待ちだそうです(涙

おまーら高々ラーメンの為に行列なんか作るなよ!(ぉ

暇つぶしの為に持ってきた本とかが荷物になって、ただ待ってるだけでも結構疲れてきます

う〜む。大変だなぁ・・・




一時間後、ようやく入店を許されて頼んだのは、もちろん味噌ラーメン(ミニサイズですね)



まぁ例の如く本当にミニサイズです

食器がなんか洋食のスープ皿みたいでちょっと変わってますね

まず麺なんですが、コレがやたら硬いです。まるで冷麺みたいな感じです。

ちょい話はそれますが、麺に「腰がある」のと「ただ硬い」ってのは違うと思ってます

ただ硬いっていうのに「湯で時間が短すぎる」っていうパターンと「加水率が低すぎる」っていうパターンがあります

後者の場合はそれはそれで独自の味わいって事になるんですが、前者は問題アリです。博多系の店にたまに見受けられます

で、この店の場合は後者の「加水率が低い」ってパターンなんですが(多分)

これはこれで確かに独特な感じがして良いです(でもやっぱり自分的にはチト硬すぎな気が・・・)

まぁでもとにかく「悪くない」って事で(ぉ

スープの方はというと、とにかく美味しかったです。

味噌ラーメンとしてはあまり味噌っぽさが自己主張していなかったんですが

具に白髪ねぎやキャベツ、キクラゲ、にんじん、挽肉が使用されてて

それらと合わせての美味しさってのが特に印象に残りました。

あのインスタントの王道「サッポロ一番 味噌ラーメン」も、野菜が美味しくなるような

調味具合に仕立ててあるって聞いたことがあるんですが

このお店のラーメンも、多分そんな所を目指しているんではないでしょうか?

あとサッポロラーメンという事で、油膜が張ってて凄いアッチッチです。猫舌の自分涙目(ぉ

本当にこのお店美味しかったです。ミニサイズじゃなくちゃんと一杯食べたかったです。










続いて挑むは和歌山ラーメン「井出商店」


・・・・・また一時間待ちだそうです。もうヤダ(涙








頑張って並んだ末にたどり着いた和歌山ラーメンはこんな感じでした



和歌山ラーメンって初めてなんですが、特徴は具材に青ねぎやかまぼこが使用されている事と

ひたすら豚骨を煮込んで、濁らせたスープを使うって事だそうです。(違ってたらスンません)

写真や事前情報の「骨髄からゼラチンが溶け出した〜」ってので

なんとなく天下一品みたいな感じかなぁ〜って想像してたんですが

少なくともあの米粉を溶き入れたどろっとした感じでは無く、思いの外さらっとしたスープでした

ただ味わい的には『(天一二郎)÷独自のしょうゆ味』ってな感じで、コレがもうひたすらしょっぱい。

オマケにトッピングの青ねぎが、みじん切りではなくぶつ切り。

青い部分を生のまま丸かじりしている様な感じでして、ちょっぴり不快でした。

自分としてはこのラーメンは「×」でしたが、このラーメンも多くの人に愛されている味でして

コレも一つの方向性なんだなぁ〜、ととりあえず納得。








店内にこんなものが




またしても写真ぶれてました。すんまへん


和歌山ではラーメンを注文してから出されるまでにサイドオーダーとして

鯖の押し寿司である「早寿司」なるものやゆで卵等を食べる習慣があるそうです。

立ち食いそば屋でサイドオーダーにいなり寿司を頼むような感覚なんでしょうね















さて次は・・・・








・・・・・なんかもう何処も一時間待ちだそうです(涙


連休中の昼時ってのがやばかったです。お腹具合はまだまだ余裕があるんですが

こうなってくるともう体力的にギブアップになってしまいました

たった一回一時間待つだけならまだしも、連続で一時間待ちとかは流石にキツイです

オマケにその一時間を待って、美味しいラーメンにたどり着いたとしてもミニサイズしか食えないので

中途半端な欲求不満になります(涙

と言う訳で、今回のラー博突撃はコレで幕引きとなりました。

あ〜「山形ラーメン龍上海」や「熊本ラーメンこむらさき」とかも行ってみたかったナァ・・・